8. ベースを練習しようと思ったワケ

動機はいくつかありますが、その一つが私がドラムで参加しているアマチュアのビッグバンドです。そのバンドのベーシストはテンポに無頓着で、毎回演奏するテンポが微妙に異なり安定しません。そこで、こちらとしてはもっと速くとかもっと遅くとかリズムを強めに出してアピールするのですが、もともと周りの音は聴いていない人なので、「暖簾に腕押し」状態でどうにもなりません。

 

そうしてドラムのリズムとベースのリズムが合っていないときに、他の管楽器プレーヤーはどうなるかと言うと、何とベースのリズムに合わせてしまうのです。これは何度も経験して確認しました。リズムしか出せないドラムに対して、音程を持っているベースは影響力が強いのです。管楽器プレーヤーはどうしてもベースに引っ張られます。

 

つまり音楽全体に対する支配力はベースのほうが強いということを身をもって体験しました。と言うことは、音楽を演奏する際の快感はドラムよりもベースのほうが強いんじゃないか?と考えるようになったわけです。

 

自分のメイン楽器をベースにしようとまでは思いませんが、ベースを演奏するということがどういうことなのかを知ってみたいと思ったのが、ベースを練習してみようと思った大きな理由です。