29. Xotic EP Booster レビュー

先月のブラックフライデーセールで少し安くなっていたので、つい買ってしまいました。

さて、簡単にレポートします。自分はブースターとして使うつもりはなくて、常にオンの状態で使うことを想定しているのでボリュームは最小にしておきます。内部のスイッチはどちらも初期設定のオンの状態で、ベースはパッシブモード、アンプのEQはフラットです。

 

エフェクトをオンにすると音がぐっと前に出てきますね。よく言われる艶があるというか張りがあるというか、確かにそんな感じです。しばらく弾いていて、エフェクトをオフにすると急に音がフラットになって寂しくなってしまう、そんな印象です。エフェクトオンで弾いていると気持ちが良いです。

 

次に内部スイッチをいじってみます。SW1をオフにすると、エフェクトをオンにした時の音量アップがボリューム最小時で0になります。それでもエフェクトオンによる音質変化で若干音量が上がったようには感じます。SW2をオフにすると高音の強調が抑えられます。両方をオフにすると、エフェクトの効果が目立たなくなります。ん?エフェクトオンになったかな?という感じです。だから初期設定はどちらもオンにしてあるんですね。好みによりますが、せっかくこのエフェクターを使おうというのであれば、内部スイッチはどちらもオンが良いと思います。

 

ついでにVoltage Doublerも購入したので、これも試してみます。通常は9Vのところを15Vと18Vに変更できますが、これは正直言って劇的な変化は無かったです。ボリューム最小でやっているからかもしれません。このエフェクターのコンパクトさを考えると、ACアダプターとVoltage Doublerを使うよりも、シンプルに9V電池で使う方がクールでカッコいいと思いました。

 

さて、ここまで来てふと気が付いたのですが、このエフェクターの効果って何か初めてじゃない気がしました。そうなんです。ベースをアクティブモードにしてEQを適度に調整すると似たような効果が得られるんです。なるほど、このエフェクターは要するにプリアンプだったかと。

 

エレキギターやパッシブベースであれば、このエフェクターは良く働いてくれますが、アクティブベースであれば特にこのエフェクターは無くても困らないと思います。もちろんパッシブに切り替えられるベースで、オンボードのプリアンプとは違うニュアンスを楽しみたいというのであれば、それはそれで良いと思います。あ、本来のブースターとして使うのは全然オーケーです。